農業関係の書籍では、自然農法は有機農業の一部と書かれています。
ある一面を捉えれば、そうなのでしょう。。。
「有機農業の推進に関する法律」による有機農業の定義は以下のとおりです。
- 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
- 遺伝子組換え技術を利用しない
- 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する
農業生産の方法を用いて行われる農業です。
確かに、化学合成された肥料や農薬を使わないという点においては、自然農法は
有機農業の一部かも知れません。
でもですね。自然農法家としては、モヤモヤするのですよ。。。。
自然農法を実践するうえで最大の難しさは何かというと、“無肥料”なのです。
土壌環境を整えて、人が肥料を施さなくても自然の循環の中で農作物が
自然に育っていくようにするのが、自然農法です。
一方、慣行栽培も有機農業も化学合成された肥料を使うか否かの違いは
あれど、作物に人為的に肥料を施すという点に於いては同じわけです。
農薬についても化学合成された農薬か否かの違いだけで、殺菌剤も殺虫剤も
使える訳で、基本的な農業技術は同じなんですよ。
という訳で、私の分類は下図のようになります。
いかがでしょうか?