発芽玄米からつくったお酒

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今日、一本のお酒が届きました。
発芽玄米からつくった“むすひ”と言うお酒です。

これがどんだけ非常識なお酒かわかりますか?
普通日本酒は白米からつくるんですが、精米して磨けば磨くほど良いお酒
だと言われているのです。ですから純米酒で70%以下。そして大吟醸とか
になると50%以下に精米されたお米が使われます。
その理由はお米の胚芽や表層にあるタンパク質や脂肪、灰分、ビタミン
などが、お酒の味や香りを悪くするそうなんです。
しかし、白米は精米されていく過程で生命力が失われているお米です。
土に蒔けば芽が出て根が出て実になっていくそんな生命力溢れる玄米
を使ってつくられたお酒なのです。
ビンの中では乳酸菌や酵母菌が生きていて、時間と共にその味わいが
変化するのだそうです。
さて、気になるそのお味はというと、
まず栓をゆっくりあけると酵母菌の発酵で炭酸ガスが発生していて
泡がたってきました。飲んでみると乳酸菌の発酵で酸味があり、これまで
飲んだ日本酒とはまったく違う味わいです。香りは何か玄米を炒ったような
こうばしい香りが口の中で広がります。
そもそもこのお酒を知ったのが、1年ほど前にこの本を読んだからなのです。

当時は農業と微生物との関係にとても興味を覚え始めた時期で微生物に関する
書籍を探している中で偶然この本と出会いました。
今の僕の農業のスタイルに多大な影響を及ぼした本です。それ以来ず~っと
飲んでみたかったお酒だったんです。
期待通りの深い味わいの生命力の感じられるお酒でした。

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