有機野菜はやはり「おいしくて健康的」、英米の研究で

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とっても嬉しい記事を見つけました!是非読んで下さいね。
有機野菜はおいしくて健康的

http://nationalgeographic.jp/nng/article/20140811/411218/index2.shtml
有機栽培の野菜は、農薬を使う従来の野菜に比べ、いくつかの点で栄養的にすぐれているとする研究が2014年7月、イギリスの科学雑誌『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション(BJN)』に掲載された。2012年に「有機野菜は従来野菜より栄養的に勝る点はない」とする研究が発表されて大きな話題となったが、実際にはむしろ有機野菜のほうが「おいしくて健康的」であることが証明されたかたちだ。

論文を発表したのは、アメリカ・ワシントン州立大学のチャールズ・ベンブルック教授とイギリスの研究者ら。同教授らは共同で343本の論文を分析、従来野菜に比べ有機野菜には抗酸化物質が18~69パーセント多く含まれていると結論付けた。大まかに言うと、普段の食生活で有機野菜を食べるようにすれば、毎日2皿分多く抗酸化物質を摂取できることになる。

有機農法では、従来の農法で広く普及している化学農薬は使われない。さまざまな害から守ってくれる農薬がないことで、有機栽培の野菜は、みずから抗酸化物質と呼ばれる化合物をより多く作り出し、ダメージと戦う。その野菜を人間が食べたとき、抗酸化物質は、今度はわれわれの体をダメージから守ってくれるのだ。

さらにすばらしいのは、農薬を使わずに有機栽培で育てられた植物は、味も良くなること。BJNに掲載された研究によると、抗酸化物質の濃度が高いと、食物がもつ人間の感覚器を刺激する性質(味、香り、舌ざわりなど)が変化し、またわれわれが食物独自の味わいを感じ取る感覚にも影響を与えるという。

ベンブルック教授は言う。「いわゆる『テロワール(地理や地質や天候など、作物を取り巻く生育環境全体のこと。作物の出来に大きく影響するとされる)』という概念はもともと、地域に特徴的な生物学的ストレスや、ストレスに対する植物の反応の仕方に影響を与える土壌のタイプを表現するために生まれたものです。植物がストレスに対抗するために体内で作る化学物質は、その植物特有の味となります。もっと風味の濃い野菜が食べたいという声は多く聞かれますから、有機栽培によって果物や野菜の風味が増すというのは、まさに朗報でしょう」

また従来農法の土壌には通常、合成肥料の窒素が高濃度で含まれており、植物は手軽にすばやく使えるエネルギーとしてこれを消費することで、果物や野菜の内部に糖やでんぷんをたっぷりと作り出す(糖とでんぷんは、普段の食生活ではめったに不足しないだろう)。かわりに犠牲になるのが、風味をより豊かにし、健康を増進してくれるはずの抗酸化物質だ。この研究ではまた、有機野菜は通常の野菜に比べて、カドミウムと金属汚染物質の量が50パーセント少ないこともわかっている。

同研究の必要経費42万9000ドルを調達するのは、イギリスだからこそできたことだとベンブルック教授は言う。「アメリカでは無理でしょう。イギリスでは資金提供者が、食の安全性や栄養価について正しい情報を求めているのです」

とはいえ、有機野菜はいまや350億ドル規模の成長産業となっており(大手スーパーのウォルマートまでが有機食品大手と契約し、通常よりも大幅に安い価格で有機食品を販売することになった)、状況はこの先、変わっていくかもしれない。より多くの消費者が食品の品質についての科学的な情報を求めるようになれば、われわれはより真実に近づくことができるだろう。

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農薬や化学肥料を使わない農業をやっていますが、時々ここで化学肥料を使って

即効的に肥料を効かせたい!!とか。農薬を使って病気や害虫を防ぎたい!!って

思うことがあります。

まるで手足を自ら縛って農業をしているようで、思うように行かない時は本当に悩んで

しまいます。

でも、こういう記事を読むと、グッと我慢してやってて良かったって思います。

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