今日はかなり凹んでいます。
夕方いつも僕の膝の上で毛繕いをする、うちのピーピーとヒヨちゃんなのですが、
今日からヒヨちゃんだけになってしまいました。
ヒヨちゃんどこか寂しそうな顔をしてるでしょ。
今日もいつものように小屋から出して庭で夕方の散歩をさせていたんです。
すると突然、ピー助たちの尋常でない叫び声が聞こえました。
慌てて、嫁さんと僕が家から飛び出ました。先に出た嫁さんには何か白い
ものが隣のレモン畑の方に走って行ったのが見えたんだそうです。
急いで鶏が何羽いるか数えてみると、一羽足りません。何とピーピーがいない
んです。
僕は急いで隣のレモン畑の中を探して回りました。すると畑の奥に白い野ら犬
がいました。
僕が急いで近づいていくと、地面から何か白いものを咥えてゆっくりと逃げ始
めました。石を手に必死になって追いかけましたが、追いつくはずもありません。
犬はピーピーを咥えたまま山の中に消えて行ってしまいました。
ピーピーは産まれた直後から育児放棄されて、僕達が親代わりになって大切に
育ててきた娘でした。
ヒヨちゃんの方は大人びていて、社交的な娘でピー助一家とも上手に溶けこ
んでいました。一方、襲われたピーピーは、甘えん坊で寂しがりやで不器用で、
ピー助一家にはなかなか溶け込めてませんでした。そんな娘でしたから尚更、
愛おしく思っていたんです。
学校から帰ってきた息子にこのことを話すと、泣き崩れてしまいました。
彼はピーピーたちの誕生に携わったので、特別強い思いがあったのだと思います。
それにしても、可哀想なことをしてしまいました。犬だけじゃなく猫も出没
するので、散歩の時はちゃんと人が見ていないといけなかったのです。
ヒヨちゃんは一人ぼっちなってしまったので、同時期に産まれた雄のシロ君
と一緒に住めるように、小屋を作ろうと思っています。