ミカンのソバカス

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木の内部など日が当たらない枝は枯れて、このような枯れ枝になります。

この枯れ枝をそのままにしておくと、いろいろ困ったことになるので
注意して取り除くようにしているのですが、なかなか全ての樹を見まわって、
取り除くのは物理的に困難です。
老木や樹勢の弱った木などは、よく枯れ枝ができてしまいます。
加えて畑の周りには自然の樹も沢山生えているので、その樹の枯れ枝も
取り除くなんてことは不可能です。
この枯れ枝、何が困るかというと一番の問題はみかん等の柑橘の表皮にできる
ソバカス(黒点)の発生源になるのです。
糸状菌がこの枯れ枝で増殖し、雨で流れ落ちて果実に付着してソバカスに
なっちゃうんです。風雨の場合は空高く舞い上がって広範囲に被害が及びます。
柑橘の品種によって、このソバカスが付着しやすいものとそうでないものが
あります。温州ミカンでは早く実が熟すものほど多く付くようです。
なので極早生みかんが最も付きやすく、晩生ミカンにはあまり付きません。
そして、最近の新品種はことさら付きやすいようです。
うちの場合は、自然に降る雨以外に、月に2回ほど“天恵緑汁”や“酵素液”
などを葉面散布するため、人工的に雨を降らせているので、なおさら
付着する機会が増えてしまいます。
その付着をできるだけ少なくするために、“納豆菌”や“放線菌”などを一緒に
散布して、この糸状菌をやっつけようとしている訳ですが、思うような成果は
残念ながら今のところ出ていません。
無農薬だからソバカスがついてて当たり前という考えには与しません。
できる限りきれいなミカンを育てるための努力は続けていきます。
それにしても今年は上手くいかなかったなぁ~[emoji:e-260]

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