防腐剤・ワックス不使用だから安全安心なのか?

グリーンレモンの販売が始まっています。

農産産直サイトでは多くの農家さんが、“防腐剤・ワックス”を使用していないので、

皮まで安心との説明がなされています。

多くの消費者の方は、農薬を使っていなくて安全・安心だと思っていると思います。

下の表は『防除暦』と言って、一般的なレモンの栽培時に年間に使用する農薬

月毎に記入されています。

柑橘栽培は既に技術的に確立しているので、どこの県においても農薬の使用時期、

使用方法は大差ないと思います。

表の青色の欄が病害虫の種類、その右側に、使用する農薬が記載されています。

全部足すと、21回になります。

この表の中に、直前に散布する“防腐剤”と収穫後に使用する“ワックス

は記載されていません。

この防除暦に従って、農薬を使用する限り、法的には安心安全なのでしょう。

しかし、農薬の人への危険性や環境への影響を指摘する医者や学者がいるのも

確かです。

予防原則に基づき、特に発達時期の子供さんには、注意が必要だと思います。

畑で子育て中www

みかん山が草で凄いことになって来たので、手鎌で

みかんの木の下草を刈っていたのです。

すると、少し先の方から子犬のような赤ちゃんの鳴き声

がして、ゴソゴソ何かが動いていました。

何がいるのだろう?っと覗いて見ると、先方もこちらを

覗いていました。

狸のお母さんです。

近寄ろうとすると“ウウ~”と低い声で威嚇して来ました。

仕方がないので、その付近の草を刈らずに帰って来ました。

前の日は、雉が草の中から飛び出てきて、腰が抜けそうに

なったり、草の中に何が潜んでいるのかわかりゃしません。

もう畑がアニマルワールドになって来ちゃいました。

 

新しいレモンのご紹介で~す。

今年の春に植えたレモンの苗です。

葉っぱに“斑”が入ってるんですよ。可愛いいでしょ?

ピンクレモネード”という品種です。

その名の通り、果肉が淡いピンク色しています。

そんでもって、外皮も変わっていて、黄色と緑色の

縞模様の果実が生るのですよ。珍しいでしょ?

今年30本植えてみました。

ただ、苗の購入にあたってはかなり悩みました。

葉っぱに斑が入っているから、その分、光合成能力

が劣ってしまうので、果たして自然農法、無肥料で

育つのかどうか?自信がありませんでした。

実際に植えてみたら、案の定 春芽が出て来なかった

のです。

こりゃ厳しいなぁ~っと落胆していたのですが。。。。

春の間、じっと体質改善していたようで、夏になり

気温が高くなるにつれて、何とかうちの畑に適応して

くれて、夏芽が出てきた時には、メチャクチャ嬉しか

ったです。

そして今は秋芽も出てきて、順調に育ってくれています。

今から収穫が楽しみで~す

 

 

 

アゲハ蝶さん。もう許して~。

普通の人は春になってアゲハ蝶がヒラヒラ飛んでると、可愛らしい

なんて思うのでしょうか?

柑橘農家にとって。。。と言うか、農薬を使わない

柑橘農家にとっては、とてもやっかいな存在なんですよ。

葉っぱに白い丸い粒があるでしょ?

これが、アゲハ蝶の卵なのです。アゲハ蝶は柑橘の

葉っぱを好んで卵を産み付けるのです。

4~5日経つと卵からかえった幼虫が葉をムシャムシャ

食べちゃうのですよ。

特に葉の少ない苗木の時に何個も卵を産み付けられて、

数日ボ~っとしてると、いつの間にか、新芽を全部食べ

られちゃって、葉っぱが無くなっていることがあるのです。

なので、毎日1時間かけて苗木の卵を除去して回るのですが、

翌日行くとまた産み付けられているwwww。

もうエンドレスなんですよ。もう許して~(涙)

 

でもですね。99%の柑橘農家はこんな悩みはないのです。

最近は良い?農薬が開発されているのです。

それは“浸透移行性農薬”と言って、地面に農薬の顆粒を撒くと

植物が根から農薬を吸収して、それが茎や葉など植物全体に農薬が

移行し、植物全体が毒性を持つようになるっていう代物なのです。

だからどこを齧っても、あの世行きなのです。

しかも、これまでのように、表面に農薬を付着させるのではないので、

雨によって流れ落ちてしまうことも無く、効果が長持ちするのです。

そう考えると、アゲハ蝶も子孫を残すの大変なんだよね~。。。。

 

 

 

ヘアリーベッチがやって来た!

どこからやって来たのか?不思議なのですが、

今年はみかん畑のあちこちに“ヘアリーベッチ

が繁茂しています。

ヘアリーベッチはカラスのエンドウと同じくマメ科で

根粒菌による空気中の窒素固定をしてくれる植物で

緑肥植物として種が販売されている植物です。

ヘアリーベッチはカラスのエンドウよりも密集度が

高くて、みかんの木が見えなくなるくらいに木を

覆ってしまうので、光が当たらず光合成が出来なく

なってしまうため、適時みかんの木を救出してあげ

なければなりません。

それでも土地を肥やすためにやって来てくれたあり

がたい来訪者です💛

当園には、葛やカラスノエンドウ、クローバーそして

ヘアリーベッチ等、マメ科の植物が自然にやって来て

くれました。

自然とはありがたいもので、人があれこれはからわ

なくても、ずと土地が肥えるようにるのですね~(^^♪

ありがたや。ありがたや。