雑草は、死んだ土地を生きた土地にするために生えてきてくれ る草なのです。
雑草はこの冷たい乾いた、固い、苦い、死に損ないつつあ る地球表面に、まず芽を生やすことによって、固い土を柔らかくします。そして、自らの根 からはいろいろな物質が出ています。糖類、アミノ酸、ビタミン、各種の酸も出ています。 いろいろな物質を植物の根から出して、そして、土壌微生物を養っています。
土壌微生物 はそのお返しとして、例えば、リン酸を吸収しやすい形で植物にお礼として差し上げます。 根粒菌もそうです。根粒菌は豆科の植物か ら栄養分をいただいて、空中チッソを合成して、植物にチッソのお返しをしてい ます。
いろいろな物質を出すので、豊かな土壌微生物の世界が必然的 に作られます。すると、微生物をエサにするミミズやトビムシやダニなどがやってきます。これらの動物は死ねば有機物です。死んだ微生物も有機物です。根も死ぬと有機物として残りす。有機物がどんどん溜まっていきます。そうすると、保温力が増します。死んだ根の孔は排水路となって、水はけを良くしてくれます。さ らに、団粒構造が順次発達していくので、乾いた場所と湿った場所が併合してきます。
こうして、草が繁茂し土が賑やかになって、死んだ土を再び生きた土に蘇らせるのが雑草と呼ばれる植物たちなのです・・・・・
自然農法(無農薬・無肥料)に取り組み始めて7年になります。
当初は、苗木を植えても育たず、直ぐに枯れてしまいました。
苗木は苗屋さんが肥料をたっぷり施して短期間に立派に育て
あげています。肥料を施さない自然農法の畑では、環境が全く
異なるので、適応出来ないのだと思っていました。
苗木も自分で接ぎ木して一から作らないと無理かも知れない
と思っていたのですが。。。。
最近、状況が一変しました。
購入した苗木が、無肥料にもかかわらず、とても順調に育つ
ようになって来たのです💛
雑草のおかげで、土壌環境が整って来たからだと思います。
農業において、雑草は敵では、ありません!
作物を育てるのをサポートしてくれる強力なパートナー
であると実感しています。
信じる信じないはアナタしだい(笑)