キウイ苗の新しい潮流

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こんなレポートを見つけました。

シマサルナシ台キウイフルーツ‘ヘイワード’の生育及び果実特性
[要約]
シマサルナシ台の‘ヘイワード’は共台にくらべて生育良好で、着花数が多くなり、その後も着花安定性に優れ、貯蔵性の高い果実が生産される。なお、シマサルナシ台の細根は共台のそれよりも炭水化物含量が高い。
四国農業試験場・地域基盤研究部・果樹研究室
背景・ねらい]
我が国のキウイフルーツの生産量は近年の価格低迷で急速に減少してきている。しかしながら本来キウイフルーツは粗放に耐え、中山間地に向いた果樹といえる。しかし、最近の異常気象により落葉、枯死の被害発生が多い。これはキウイフルーツの根が多湿、乾燥に弱いことに起因している。そこで、従来の共台にかわり我が国の山野に自生しているシマサルナシ(Actinidia rufa)の台木適性を検討し、もって安定多収を図る。
[成果の内容・特徴]
①シマサルナシ台‘ヘイワード’の生育は共台より優れる。
②シマサルナシ台‘ヘイワード’の着花量は早くから多く、その後の着花量も安定しており、収量が多くなる。
③シマサルナシ台‘ヘイワード’の果実は収穫後も果実硬度がやや高く、貯蔵性の高い果実となる。また、高温、乾燥等による落葉被害は共台より軽減され、その場合、Brixの高い果実が生産される。
④シマサルナシ台‘ヘイワード’の春葉は共台よりもショ糖含量が高いが、でん粉含量の差は小さい。N含量はシマサルナシ台の方が低下する。
⑤シマサルナシ台‘ヘイワード’の細根(シマサルナシ)は共台の細根(ヘイワード)よりもショ糖含有量が高く、全糖は2倍以上と高い。でんぷん含量及びN含量の差は小さい。
[成果の活用面・留意点]
シマサルナシ台の苗木販売は行われていない。また、苗木の育成は共台よりさらに容易である。
シマサルナシ台の‘ヘイワード’以外の品種における台木特性ならびに他地域での特性については不明である。

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このレポートから二十数年経ち、最近になって苗木屋さんでシマサルナシ台木のキウイフルーツの販売が始まっていたので、少し値段が高かったのですが、何本か購入してみました。

ところが、支柱にがっしりと紐で結び付けて畑に定植したのですが、

先日行ってみたら苗の下半分が噛み切られて無くなってました~~!!(涙)

 

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