今日は雨の中、春に植えたキウイ畑に行って来ました。
写真のようにイノシシの被害にあったキウイも新らしい
芽が伸びて、脚立のてっぺんに上って支柱に誘引する
までに復活して育ってくれています。
キウイの新芽はきれいな赤色をしていますね。
何故でしょう?
春、新緑の頃、落葉樹の新芽が緑になるまで、しばらくの
間、赤くなる種が多く見られます。
若い葉は赤色ですが、枝が伸び赤い若い葉が成長するにつれ
、赤色が消え緑色の葉になります。
若い葉に含まれている赤色はアントシアニンとよばれる色素
です。一方、緑色のクロロフィルとよばれる色素は、植物に
とって重要な光合成を行います。
若い葉は赤く見えますが、クロロフィルはゼロではありません。
若い葉は光合成をおこなうための葉緑体を作り上げている段
階ですが、まだ、太陽光に含まれている紫外線による害を防ぐ
ことはできません。葉も可視光、紫外線によって生ずる活性酸
素による害を受けます。若い葉はこれらの光による害を充分に
防ぐことができないため、アントシアニンによって太陽光を遮
り、葉緑体が害を受けないようにしているのです。
しかし、葉が成長して、葉緑体に太陽光の害を防ぐ機能が充分
に発達すると、アントシアニンによって太陽光を遮る必要がな
くなるためにアントシアニンはなくなり、葉が緑に見えるよう
になるのです。
植物は抗酸化物質を作って酸化から身を守っているのですね。