ミカンは皮ごと食べましょう!

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先日、ご贔屓にして下さっている東京のお客様からメールを頂きました。

うちのミカンを皮ごと召し上がって下さっているとのことでした。

もちろん、うちのミカンはJAS法で有機栽培で使用が認められている農薬

でさえも一切使っていませんので安心して召し上がって頂きたいのですが、

気になるのが味ですよね~。。。。

なんたって今一番憎たらしいイノシシでさえ、ちゃんとミカンの皮を剥いて

食べるのですから。。。

でも、下の記事にあるように皮ごと食べるのがとっても体に良いそうですよ❤

どうしても苦手な方は、食べた後の皮を天日干しして、後で煎じてお茶として

飲んでも良いようです。

mikan kawagoto

さて、今年の第一回は、「みかん」の話です。

「犬は外を駆け回り、猫はこたつで丸くなる」。みなさんも、こたつでテレビを

見ながらみかんを食べた思い出があると思います。実は、みかんにはすごい

力があるんです。

この季節、八百屋さんの店先には、いろいろな種類のみかんが並んでいます。

どのみかんにするか、と考えてしまうこともあると思いますが、大切なのは、

温州うんしゅうみかんを選ぶことです。というのも、海外から輸入されるオレンジやレモン

とちがい、日本で作られている温州みかんにしか含まれていない大切な成分が

あるからです。

漢方薬では、温州みかんの皮も使います。「陳皮ちんぴ」は、温州みかんの皮を乾燥

させたものです。この温州みかんの皮には、発がん抑制作用や血流改善作用

などの力を持つというヘスペリジンが含まれています。このヘスペリジンは、

オレンジやレモンには、ほとんど含まれていません。せっかく買うのでしたら、

ヘスペリジンを多く含んだ温州みかんがおすすめです。

この陳皮が含まれている六君子湯(りっくんしとう)は、がん治療の現場で抗がん

剤による食欲不振の治療に活用されています。

夏みかんやダイダイの未熟果実も、漢方薬として使われています。この未熟果実

は、「枳実きじつ」と呼ばれています。主成分はリモネンで、アロマセラピーでは、リラックス

効果があるとされています。

この枳実は、精神的ストレスを和らげる効果がある半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

に含まれています。

 

陳皮 六君子湯、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)など
枳実 半夏厚朴湯、四逆散(しぎゃくさん)、五積散(ごしゃくさん)など

 

漢方医学を活用して、自然の力で体を健康にすることが大切です。そのためには、

みかんを食べるときは甘い実よりも、皮の部分が大切なようです。そこで、わたしは

皮をよく洗って、皮ごとみかんを食べるようにしています。実の甘さと皮の酸っぱさが

合わさり、意外とおいしくいただけます。そのうえ、みかんの力をすべて使うことがで

きるからです。ぜひ、試してみてください。

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