普通の人は春になってアゲハ蝶がヒラヒラ飛んでると、可愛らしい
なんて思うのでしょうか?
柑橘農家にとって。。。と言うか、農薬を使わない
柑橘農家にとっては、とてもやっかいな存在なんですよ。
葉っぱに白い丸い粒があるでしょ?
これが、アゲハ蝶の卵なのです。アゲハ蝶は柑橘の
葉っぱを好んで卵を産み付けるのです。
4~5日経つと卵からかえった幼虫が葉をムシャムシャ
食べちゃうのですよ。
特に葉の少ない苗木の時に何個も卵を産み付けられて、
数日ボ~っとしてると、いつの間にか、新芽を全部食べ
られちゃって、葉っぱが無くなっていることがあるのです。
なので、毎日1時間かけて苗木の卵を除去して回るのですが、
翌日行くとまた産み付けられているwwww。
もうエンドレスなんですよ。もう許して~(涙)
でもですね。99%の柑橘農家はこんな悩みはないのです。
最近は良い?農薬が開発されているのです。
それは“浸透移行性農薬”と言って、地面に農薬の顆粒を撒くと
植物が根から農薬を吸収して、それが茎や葉など植物全体に農薬が
移行し、植物全体が毒性を持つようになるっていう代物なのです。
だからどこを齧っても、あの世行きなのです。
しかも、これまでのように、表面に農薬を付着させるのではないので、
雨によって流れ落ちてしまうことも無く、効果が長持ちするのです。
そう考えると、アゲハ蝶も子孫を残すの大変なんだよね~。。。。