お客様からのお便りをご紹介します。

就農3年目の作年からホームページを開設して直接お客様に私たちが育てた
柑橘を販売して参りました。丁度1年ちょっと経ちました。
当初は、学生時代の友人やサラリーマン時代の同僚たちが中心になって買って
くれていました。
昨年のみかんは雨が極端に少なかったため、糖度はかなり高かったのですが、
酸もとても高くて、酸が特に苦手な私は果たして、うちのみかんを気に入って
もらえるのか心配で心配で。。。。
それでも友人や知人なら美味しくなかったら、率直にその旨を知らせてくれる
だろうし、後でフォローも出来るだろうと開き直って販売を始めました。
販売を開始して一ヶ月後、忘れもしません。12月の上旬に兵庫県の方から
贈答用のご注文を頂いたのです。“オ~!!知らない人から注文が入っている!!
緊張しながら初出荷したのは良いのですが、出荷日を間違えてしまって、ご指定
頂いた日時にみかんをお届けできない事態になってしまい、初っぱなから謝罪の
ご連絡をしなければならない事態になってしまいました。
(その方からは今年もご贈答用のご注文を頂いています♪)
それ以来今日まで、私たちのような駆け出しの新米農家の柑橘を、勇気ある
北海道から沖縄までの全国の方々から本当に沢山のご注文を頂いております。
加えて身に余るメッセージを時々頂戴いたします。
近いうちにホームページでこれまで頂いたメッセージの数々をご紹介できればと
思っています。
そして今日、昨年からいつもうちの柑橘をお買い上げ頂いている九州の女性の方から
こんなメッセージと一足早いクリスマスプレゼントを頂きました。
ご本人の了解は得ていないのですが、たぶんお許しいただけると思いご紹介させて
いただきます。

私たちが育てている農作物を通して、お届けしたいことが、お客様に届いていることが
わかって。。。。本当に!本当に!うれしかったのです!(感謝)

キウイが好評なんです!

キウイの紅妃を収穫した時期に丁度みかんのご注文を頂いた方々に
紅妃を少しお入れしたのですが、これが思いがけない高評価なのです!
もちろん、私の家では追熟の施設はありませんので、固いままお送りして
お客様にわざわざ追熟して頂いたのですが、皆さん面倒がらずにりんごを
使って上手に追熟して下さいました。
早くも“販売して欲しい”というお電話を頂戴したり、何かいい感じです♪

こりゃちょっと気合入れて、無農薬キウイを経営のもう一つの柱に
なるように育てていかなければ!と思っています。

発芽玄米からつくったお酒

今日、一本のお酒が届きました。
発芽玄米からつくった“むすひ”と言うお酒です。

これがどんだけ非常識なお酒かわかりますか?
普通日本酒は白米からつくるんですが、精米して磨けば磨くほど良いお酒
だと言われているのです。ですから純米酒で70%以下。そして大吟醸とか
になると50%以下に精米されたお米が使われます。
その理由はお米の胚芽や表層にあるタンパク質や脂肪、灰分、ビタミン
などが、お酒の味や香りを悪くするそうなんです。
しかし、白米は精米されていく過程で生命力が失われているお米です。
土に蒔けば芽が出て根が出て実になっていくそんな生命力溢れる玄米
を使ってつくられたお酒なのです。
ビンの中では乳酸菌や酵母菌が生きていて、時間と共にその味わいが
変化するのだそうです。
さて、気になるそのお味はというと、
まず栓をゆっくりあけると酵母菌の発酵で炭酸ガスが発生していて
泡がたってきました。飲んでみると乳酸菌の発酵で酸味があり、これまで
飲んだ日本酒とはまったく違う味わいです。香りは何か玄米を炒ったような
こうばしい香りが口の中で広がります。
そもそもこのお酒を知ったのが、1年ほど前にこの本を読んだからなのです。

当時は農業と微生物との関係にとても興味を覚え始めた時期で微生物に関する
書籍を探している中で偶然この本と出会いました。
今の僕の農業のスタイルに多大な影響を及ぼした本です。それ以来ず~っと
飲んでみたかったお酒だったんです。
期待通りの深い味わいの生命力の感じられるお酒でした。

熟してないみかん。

みかんを市場に出荷する場合、早く出すほど高い値段がつきます。
最初に出荷した値段から1週間経つ毎に20%づつくらい安くなっていくのです。
ですから、2週間経つと最初の値段から40%近くも安くなってしまいます。
需給のバランスで値段が決まるのですから、これは仕方ありません。
ただですね。本当に美味しいみかんは、樹上に長いこと成らせて置いたみかんなのです。
しかし今のシステムではそのような美味しいみかんは安くでしか出荷できませんから、農家は少しでも値段が高い内に出荷しようと、果実の着色が2割程度の青いみかんを
せっせと急いで収穫して出荷します。
その結果どうなるのか。。。
熟していないあまり美味しくないみかんが大量に、しかも高い値段で出廻ることになります。
昨今の消費者のみかん離れは、剥くのが面倒とかという以前に、美味しくないみかんを買ったことによる、拒否反応が出ているのではないでしょうか?
みかんの本当に美味しい時期に出荷されるものほど、一番高い値段で出荷される
ようになれば、農家も青い果実を慌てて収穫する必要はなくなり、本当においしい
みかんが市場に出廻ることによって、消費者の皆さんも、こんなに美味しいのなら、
みかんを食べようということになるのではないでしょうか?
しかし、そうなるとみかんの出荷時期が集中してしまい需給のバランスが崩れて値段が安くなって。。。。
ん。。。。。うまくいかないなぁ。
調べてみると、未熟の段階で収穫して出荷するのは“みかん”に限らないようです。
そうか!わかった!市場流通ではなく、直販で買えばいいんだ!!
(すみません。ちと強引すぎましたね。[emoji:e-257])