我が家の“クロ”ちゃんです。
突然ですが。。。。ウサギって自分の糞を食べるって知ってました?
ゲゲゲッて思ったあなた。 それには深~い訳があるのです。
草食動物って草を主に食べていますが、草の細胞壁を作っている“セル
ロース”を不思議な事に自分で分解することが出来ないのです。
なので消化管の中に微生物を飼っている発酵タンクを持っていて、この
微生物に“セルロース”を分解してもらって、体に吸収しているのです。
この発酵タンクは進化の過程で設置している場所が草食動物によって
異なるのです。
進化している牛の場合は、消化管の一番最初である胃の中に持っています。
発酵タンクの中では微生物がせっせとセルロースを分解するとともに、微生
物自体が、もの凄い速さで活発に世代交代を繰り返しています。
この微生物が高タンパクな体で出来ているので、牛の場合は草の栄養
に加えて、年取って役目を終えた微生物の死骸から高タンパクな栄養を吸
収することが出来るのです。ですから草だけ食べているのにあんなに沢山の
お乳を作ることが出来るのです。
一方、ウサギの場合は発酵タンクが消化管の最後の方にある大腸や盲腸の
あたりにあるので、草の栄養は吸収できても、微生物の死骸から高タンパク
な養分を吸収出来ずに糞として対外に排出されてしまうのです。
なので、この吸収されずに排出された微生物の栄養を吸収するために糞を
食べるのです。
翻って、草食動物ではない“ヒト”の場合は、もちろん発酵タンクは持っていない
のですが、大腸には沢山の腸内細菌が住んでいます。その腸内細菌の死骸の
栄養もウサギと同様に吸収されずに排出されているのだと考えられます。
人糞は現在堆肥として使われている牛糞や豚糞よりも上質の肥料なのかも
知れませんね。